チェストベッドの魅力はなんといっても大容量の収納力。

収納力の高いものでは、タンス二つ分に匹敵するものもあり、優れた収納力をもっています。

反面、チェストベッドには湿気など気をつけたいポイントもいつくかありますので、それらを知ったうえで選ぶことも重要です。

というわけで、今回は、チェストベッドの特徴や気をつけたいポイントなどをご紹介したいと思います。

目次

１．チェストベッドとは　他の収納ベッドとの違い
２．チェストベッドの特長、メリット・デメリット
３．チェストベッドはこんなシチュエーションにぴったり

１．チェストベッドとは　他の収納ベッドとの違い

チェストベッドとは、収納付きベッドの中一つで、一般的に引出が二段になっているタイプを指します。

収納付きベッドの種類は、他に、引出収納ベッド（引出一段）、跳ね上げ収納ベッドがあり、高さや仕切りの有無により収納力に違いがあります。

収納ベッドの種類

チェストベッドも引出収納ベッドの中の一つですが、区別するため、引出収納ベッドといえば、通常は引出一段のものを指します。引出が一段なため、ベッドの高さは通常のベッドと同程度で、その分他の収納ベッドに比べると収納力も少なくなっています。価格帯は収納ベッドの中では一番リーズナブルタイプです。

チェストベッドといえば、引出が二段になっているものを指します。引出が二段になっているため、一段のものよりも床板の高さは高くなります。価格帯は、収納ベッドの中では中間的な位置付けです。

跳ね上げ式は、ベッド下の収納スペースに仕切りがなく、大きなものの収納が可能です。価格帯は収納ベッドの中では一番上位になります。

２．チェストベッドの特長、メリット・デメリット

どのくらい収納できるの？

チェストベッドの魅力といえば、その収納力ですが、タンスなどの収納家具にすると、どの位のものに相当するのでしょうか？

例えば、こちらのベッドのシングルサイズですと、

こちらの整理ダンスの収納量に相当します。（水色の部分。外寸高さ１８０cm幅６０cm奥行５３cm。収納量は内寸にて比較。）

ダブルサイズになると、整理ダンスと大型のチェストの収納容量に相当するものとなりました。（水色部分。高さ１８０cm幅６０cm奥行５３cm×２台。収納量は内寸にて比較。）

これだけの収納力があれば、クローゼットが必要ないとは言いませんが、収納家具を相当減らすことができます。

どんなものが収納できるの？

チェストベッドは、片側が引出収納、反対側が大物の収納スペースに分けられていますので、大きなものや細々したものをそれぞれ分けて整理することができます。

大物スペースは、長いカーペットやラグといったもののほか、季節家電やスーツケースなど、物置のような使い方。

引出収納は、深底の引出にはバッグや靴、浅底の引出には衣類など、整理ダンスのような使い勝手になります。

高さはどの位？

チェストベッドで気になる点といえば、”寝る面の高さ”です。
チェストベッドは、ベッド下の収納を大きくした分、通常のベッドに比べてマットレスを置く床板の位置が高くなっています。

このため、寝る面の高さを調整するには、マットレスの厚みで調整することになります。

床板の高さ

一般的なベッドは、マットレスを置く床板の高さが２６cm程度なのに対し、チェストベッドは３５～５０cm程度の高さがあります。

この高さにマットレスの厚みがプラスされるわけですが、一般的な椅子の座面の高さは４０～４５cm程度となりますので、床板の高さだけでも椅子の座面を上回るものもあります。

ベッドの座りやすさを考えるなら、ベッドフレームの床板の高さも選ぶ際のポイントになってきます。

マットレスの厚み

チェストベッドに使われるマットレスは、高さを抑えるために、薄めのサイズが用意されています。
通常、スプリングマットレスは、２０cm前後の厚みのものが多いのですが、チェストベッドの場合、１０cm位のものも用意されていることが多く、自分の好みで選択できるようになっています。

先ほどの、床板の高さと合わせると、

最低でも、４５cm（床板３５ｃｍ＋マットレス１０cm）の高さとなり、一般的な椅子の座面ほどの高さとなりました。

自分に合った高さは体格にもよりますし、高さが必ずしもデメリットとなるわけではありませんが、腰痛持ちの方などベッドの高さが体の負担となるような場合は、高さの確認が必要になってきます。

湿気は大丈夫？

湿気については、ベッドの下に空間がないため、すのこベッドなどに比べると通気性が低く、マットレスに湿気がこもりやすくなっています。

また、収納庫の湿気が高くなると、中のものにカビが生える恐れがありますので、通常のベッドよりも湿気対策には気を配る必要があります。

【湿気対策のポイント】

・マットレスに除湿シートを使う

・収納庫内に除湿剤を置く

・こまめにカビの有無をチェックする

※湿気対策の詳細は別記事「ベッド下収納の湿気対策」をご覧ください。

ほこりは大丈夫？

チェストベッドは、ベッドの下が掃除しにくいため、掃除機などが入る空間があるベッドに比べるとほこりが溜まりやすいといえます。

ほこりは放っておくとカビの原因になることがありますので、定期的に掃除することが必要です。
こまめに掃除することで、収納庫の換気もできますし、カビの早期発見にもつながります。

なお、収納庫のほこり対策としては、引出が密閉できるものがおすすめです。

このようなBOX構造の引出なら、周りが板で囲われているため、ある程度ほこりをガードできます。

二台並べておけるの？

チェストベッドには、引出の位置が左右で変えられるものがありますので、2台のベッドをつけて配置することも可能です。

ただ、2台並べた場合、ベッドの両側に引出を開け閉めするための空間が必要になりますので、無理のない配置となるように事前にレイアウトを確認しておくことが重要です。

３．チェストベッドはこんなシチュエーションにぴったり

布団敷きからベッドに替えたいとき

布団は上げ下ろしが大変だが、たんすなどの収納家具があってベッドが置けないというような場合、
チェストベッドであれば、たんすに入っていたものを収納できるほどの容量があるため、ベッドがおけるようになる可能性があります。

子供部屋用として

子供の荷物は、小学校６年間で５倍になるといわれています。
図工や絵具、習字の道具など、細々した荷物もチェストベッドであれば整理して収納が可能です。

また、セミシングルやショート丈といったサイズもあるので、お子さんのベッドとして最適です。

夫婦の寝室用として

大きいものはダブルやクイーンサイズ位まであるため、二人用のベッドとしてはもちろん、２台を並べておけば家族で寝ることも可能です。

 まとめ

１．チェストベッドとは引出が二段になっているもの。

２．チェストベッドの特長、メリット・デメリット

・シングルは整理ダンス一つ分、ダブルは、整理ダンス＋大型チェスト分に相当する収納力。
・物置や整理ダンスのような使い勝手が可能。
・高さは、マットレスの厚みで調整する。
・除湿シートなど湿気対策も必要。
・ほこり対策には、こまめな掃除と密閉式の引出を。
・引出を左右付け替えが可能なものは、二台並べることも可能。

３．チェストベッドに合うシチュエーション
・布団敷からベッドに替えたいとき
・子供部屋用として
・夫婦や家族用として