冬場、朝起きてスッキリしない・身体がこわばるといったことはありませんか?
もしかしたら、それは「寒さ」が原因かもしれません。
意外と底冷えするのがベッドですので、今回はベッドが寒い原因と対処法についてご紹介したいと思います。
目 次
原因1:ベッドの配置
(窓際は熱が逃げる場所ナンバー1)
原因2:ベッドが寒い
(ベッドでも底冷えする)
原因3:体感温度差
原因1:ベッドの配置
(窓際は熱が逃げる場所No.1)
これは、外気に近い窓際の空気が冷やされるためで、冬場の熱流出は、窓からが58%とダントツに高くなっています。
それでは、窓際からベッドを離せばよいのですが、動線や他の家具の配置などを考えるとなかなかそうもいきません。
対処法①:断熱シートを張る
これは一番お手軽な方法です。
ホームセンターなどに売っている断熱シートなら千円代からありますし、見栄えは悪いですが、段ボールも断熱効果が期待できます。
対処法②:長い遮光カーテンを使う
contemporary bedroom by Paxton Lockwood
厚みのある遮光カーテンは、薄手のものに比べ、窓際で冷やされた冷気を遮る効果が高く、より部屋の保温効果が高まります。
また、腰高窓であっても床に着く長いものを使った方がより保温効果が高まります。同じ部屋に掃き出し窓がある場合は、おそろいのカーテン・長さにすれば統一感があり部屋のコーディネートとしてもおしゃれになります。
対処法③:ヘッドボードがあるベッドにする
contemporary bedroom by Angela LaVista
カーテン同様に冷気を遮ってくれるのがヘッドボード付きベッドです。
枕元を窓側に付ける場合、ヘッドボードがあることで先ほどの遮光カーテン同様に冷気を遮る効果があります。
カーテンと併用することで効果が高まりますが、その際、カーテンがヘッドボードの上端より下までの長さがあることが重要です。冷気は下に下がるため、カーテンよりもヘッドボードが低いと冷気がベッド側にきてしまうことになります。
原因2:ベッドが寒い
(ベッドでも底冷えする)
意外と底冷えするのがベッドです。
スプリング構造のマットレスは、敷布団より通気性が高く干す必要はあまりないのですが、反面、熱も逃げやすい構造といえます。
ベッドは床からも高く、マットレスの厚みもありますから下からの冷気はあまり意識しないことが多いのですが、通気性の良いマットレスやすのこフレームは夏場過ごしやすい分、冬用の寝具(敷パッド、シーツ、羽毛掛布団、毛布)を使っても寒く感じるケースがありますのでそれなりの対策が必要になります。
対処法①:掛け毛布を敷毛布として使う
いちばんお手軽な方法は、掛け毛布を敷毛布として使うことです。
布団敷きの場合もそうなのですが、睡眠中に寒さを感じる場合、敷布団の保温力が欠けているために、床に熱を奪われてしまうということがあります。
先ほどの熱流出割合でも床が7%と床面に近いほど熱流出が高くなりますので、掛布団をいくらかけても寒いという場合は敷毛布として使ってみるのもいいかもしれません。
対処法②:湯たんぽを併用する
足元が寒いという場合は、湯たんぽが効果的です。
レンジで温められるものもあり、手軽に使えるのもいいですね。電気毛布の様な持続力はありませんが徐々に温度が下がるため、体の体温調節機能を損なう弊害も少なく冷え性の方にはおすすめです。
対処法③:高さのあるベッドにする
床面近くは、窓辺からの冷気や床からの熱流出もあるなど寒くなりやすい環境です。現在、敷布団や低いベッドをお使いで、寒さが気になるという方は、ベッドを購入する際には高さのあるベッドを考えてみてはいかがでしょうか。
原因3:体感温度差
寒いと思って目が覚めると、布団がない?!ということありますよね。
二人で寝ている場合、体感温度の違いによりどうしても適温に違いが出てきます。そうすると寝ている間無意識に布団を跳ねのけていたり、逆に自分の方に引き寄せていたりといったことが起きてきます。
特に男女間では筋肉量の違いにより、体感温度の差が3~5度もあるといわれていますので、どちらかに合わせるというよりもそれぞれが快適となるような工夫が必要となってきます。
対処法:掛布団を分ける
パジャマを厚着してみても布団がないと寒さを感じてしまいます。そういった場合は掛布団を分けて使うと効果的です。
ただ、難点として掛布団を別々にすると布団がずり落ち易くなるということがありますので、若干の工夫は必要になります。
※通常、掛布団は同サイズのマットレスよりも50cm程幅が広くとってあり、片側25cmの余裕があります。ダブルベッド(幅140cm)でシングル2枚(150cm×2枚=300cm)を使うと余裕が160cm(片側80cm)と単純計算で布団の半分位がはみ出てしまうことになります。
・毛布は肌に近い方で使う
重い掛布団はベッドから落ちやすく、毛布の方が上にあると一緒ずり落ちてしまします。その点、掛布団より薄く軽い毛布は体にフィットし易く、体に近い方にあれば掛布団と一緒に落ちにくくなります。
・ベッドガードを使う
ベッドの出入りがしづらい点はありますが、木製のものなどデザインがよいものもありますし、掛布団もしっかり支えてくれます。
・大きいベッドを選ぶ
ダブルより大きいベッドなら布団がはみ出る量が減りますし、クイーン以上はツインマットレス(フレームは一つですが、マットレスは二つに分かれているもの)の製品もありますのでマットレスの間に布団を挟み込むことができます。
・デュベタイプのベッドカバーを使う
contemporary bedroom by Chris Snook
このようにベッドカバーをマットレスの下に挟み込めれば布団が落ちることもなさそうです。毛布を内側に入れておけば、掛布団は一つのままでもいいかもしれません。これであれば見た目もホテルの様ですっきりとした印象になりますね。
まとめ
冬場、朝起きてすっきりしない、背中がこわばるというような場合、寒さが原因かもしれません。
寒さは睡眠の妨げになるだけでなく様々な体調不良の原因にもなりますので、睡眠の間の寒さ対策もしっかりしておくことが重要です。ちょっとした工夫でも効果が期待できますのでお試しになってはいかがでしょうか。
参照[Houzz Inc]