ベッドが暑い原因と対処法

夏場の寝苦しさは気温が高いのである程度致し方ないものですが、かといって一晩中エアコンを使うのも控えたいものです。

そこで今回は、暑さを和らげるベッド選びや使い方についてご紹介したいと思います。




目次

1.ベッドが狭いと暑い
2.熱がこもるベッドは暑い
3.二段ベッド・ロフトベッドは暑い
4.ベッドの配置も暑さの原因



1.ベッドが狭いと暑い


ベッドに複数で寝ている場合、間隔が近いほど輻射熱の影響を受けるため、暑いと感じやすくなります。

※輻射熱(放射熱)とは:物体から他の物体へ電磁波の形で熱が移動する現象(例:太陽、薪ストーブ)。伝熱量は距離の2乗に反比例して減衰する。(距離が2倍になると受熱量は1/4に。)

ダブルとクイーンベッドで比較してみると

ベッド サイズ 幅ダブルベッド サイズ 幅クィーン

※日本人の平均的な体格の男女がダブルベッド・クイーンベッドに寝たイメージ図。参考資料:身長(健康局「平成25年国民健康・栄養調査報告」)、肩幅(経済産業省:人体寸法・形状データ「size-JPN 2004-2006」)より

平均的な体格の男女がダブルベッドに寝た場合、二人の間隔は19cmほどあるのに対し、クイーンベッドでは29cmとなり、その差10cmと約1.5倍の距離となりました。
この場合の輻射熱は約1/2に減少したことになります。

キングサイズで比較すると

ベッド サイズ 幅キング

ちなみにキングサイズですと、二人の間隔は37cm、と約2倍の距離となりますので、輻射熱は約1/4となります。

くっついて寝たいという場合は、あまり関係ないかもしれませんが、大きめのベッドなら寝返りなどの自由度もあり、適正な寝姿勢がとれるほか、寝苦しい時には二人の間隔を空け、暑さを和らげることもできます。


2.熱がこもるベッドは暑い


熱がこもる原因はベッドの通気性にあります。
夏場は掛布団やシーツを薄手のものに変えますが、マットレスやベッドは同じものを使用しますので通気性を工夫する必要がありそうです。

対処法1:竹シーツを使う

竹が体の熱を吸収、隙間から放出することで熱がこもりにくいものとなっています。綿シーツに比べ体表面温度の差は-3℃という実験結果も。

対処法2:冷感シーツを使う

冷感素材のシーツであれば、吸放湿性に優れた特殊繊維により、蒸れにくくひんやりとした肌触りのシーツが暑さを和らげてくれます。

対処法3:麻の敷パッドを使う

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天然素材で最も涼しいといわれる麻。保温性が低く、吸湿性や放湿性、熱伝導性は天然繊維の中で一番優れているので、詰め物も麻100%の敷パッドなら効果も期待できそうです。

対処法4:マットレスを変える

マットレス種類一覧

マットレスは中芯素材により通気性に違いがあります。
通気性の違いを順に並べると

ウレタン系 < スプリング系 < 樹脂三次元スプリング系

となります。特にウレタン系は内部構造がスポンジ状になっているため冬場は暖かいのですが、夏場は熱がこもりやすくなります。

通気性の高いスプリング系と樹脂系をもう少し詳しく見てみると

・ボンネルコイルマットレス
ボンネルコイル画像
ベッドの内部構造がズプリングのみでできているため、通気性が高い。面で体を支える構造。比較的安価な製品が多いためベッド表面の詰め物が薄く耐久性に欠けることも。

・ポケットコイルマットレス
ポケットコイル 画像 1
内部構造のスプリングが個々に不織布に覆われており、ボンネルコイルに比べると通気性は低いが、ベンチレーター(通気孔)を設けるなど、通気性を考慮した製品もある。点で体を支える構造で体圧分散性に優れている。

高密度連続スプリングマットレス
高密度連続スプリング 図 2
ボンネルコイル同様に内部構造がスプリングのみなので通気性が高い。フランスベッド社独自のスプリング構造により通気性と体圧分散性の両立が図られている。

・高反発三次元スプリングマットレス
高密度連続スプリング 図3
樹脂製の三次元スプリング構造により、反発性・耐久性・通気性・透水性に優れた高弾性マットレス。マットレスパッドの中は90%以上が空気の為、通気性は抜群。樹脂製スプリングのため中芯の丸洗いも可能。

対処法5:ベッドを変える

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ベッドを買い替える際には、通気性の高いすのこベッドを選ぶ方法もあります。
すのこベッドは、床板がすのこ状になっているため、通気性に優れており、マットレスの湿気を逃してくれます。

熱ごもりを解消するポイント
・季節に応じて通気性の高いシーツや敷パッドを使う
・マットレスやベッドの買い替えの際は通気性の高いものを選ぶ


3.二段ベッド・ロフトベッドは暑い


部屋の中でも、温度分布には違いがあり、高い位置ほど温度は上がります

特に天井部分と床面では、10~15℃もの温度差に達することがありますので、高さのある二段ベッドやロフトベッドを使用する場合には、対策を考える必要があるかもしれません。

対処法1:サーキュレーターを使う

サーキュレーターで室内の空気を循環させることで、温度差を緩和させることができます。
なお、扇風機でも空気を循環させることは出来ますが、風が拡散してしまうためサーキュレーター程の循環効果は期待できません。

対処法2:なるべく低いものを選ぶ

二段ベッドやロフトベッドは、高さが選べるものや調整できるものがあります。部屋の高さに合わせ、余り天井に近くならないものを選べば寝苦しさも違ってきます。

対処法3:屋根の直下階で使用しない

二階建ての二階の部屋など、屋根の下の部屋は、日中の日差しで天井裏に熱が溜まっています。このような状況では、天井に近いほど輻射熱の影響を受けることになりますので、なるべくなら使用は避けた方が無難と言えそうです。


4.ベッドの配置も暑さの原因


夏場の夜、外は涼しくなったのに室内は暑いままということありませんか。
これは、建物自体がまだ熱を持っており、先ほどの天井や外壁からの輻射熱が室温を下がりづらくしているためです。

対処法1:ベッドは外壁から離す

これは冬場にも言えることですが、先ほどの天井同様に、外壁から距離をとることで輻射熱の影響を減らすことができます。

対処法2:寝る数時間前にエアコンを入れる

これは、部屋の温度を下げるのはもちろんですが、輻射熱を発する壁をなるべく冷やしておくことを狙ったものです。エアコンが苦手という方は早めにエアコンを入れておくといいかもしれません。


まとめ


1.ベッドに複数で寝る場合は、なるべく間隔に余裕が持てるベッド選びを。

2.通気性の高い、シーツ・敷パッド・マットレス・ベッドを使うことで熱ごもりを解消。

3.二段ベッドやロフトベッドを使う場合は、サーキュレーターで空気を循環させる、なるべく低いものを選ぶ、屋根の直下階で使用しないなどの工夫を。

4.輻射熱の影響を減らすため、ベッドはなるべく外壁から離す。エアコンは寝る数時間前に入れる。


 

 

 

 

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