収納ベッドやベッド下に収納ケースを置いている場合、湿気が心配ですよね。
チェストタイプや跳ね上げタイプのほか、ベッド下に収納ボックスを置いているなど、ベッドの下に収納がある場合、どうしても通気性が低下しやすく、湿気がこもりがちになります。
かといって、ベッドや収納してあるものにカビが生えてしまっては困ります。
そこで今回は、ベッド下収納の湿気対策についてまとめてみました。
目次
湿気対策1:マットレスの湿気をとる
湿気対策2:収納庫の湿気をとる
湿気対策3:部屋の湿気をとる
湿気対策1:マットレスの湿気をとる
人は寝ている間、コップ1杯から多いときはなんと1リットルの汗をかくと言われています。
このため、マットレスは湿気をもちやすく、湿気をそのままにしておくと、ベッド全体に湿気が廻り、マットレスやベッド下収納のカビの原因にもなってきます。
シーツ、敷パッドは頻繁に交換する
シーツや敷パッドは体に近いところで使用していますので、一番汗を吸収しています。
これらを頻繁に交換することでマットレス内に湿気が溜まることを防ぐことができます。
シーツ、敷パッドは通気性の高いものを使用する
夏場など多量の汗をかく時期は通気性の高いものを使用することで、湿気を飛ばすことができますし、寝苦しさも軽減します。
通気性の高いものとしては、竹シーツや冷感素材のシーツ、麻素材といったものがあります。
除湿シートを使う
マットレスとシーツの間に除湿シートを使えば、マットレス内部に湿気が行くのを食い止めることができ効果的です。
掛布団はたたむ
ベッドを使用していない間は、掛布団をたたんでおくとマットレス表面の湿気を飛ばすことができます。
また、掛布団を頻繁に干すようにすれば、干している間にマットレスの方も湿気が飛ぶので一石二鳥ですね。
マットレスを干す
定期的にマットレスを立てかけたり、陰干しすることでマットレスの湿気をほぼとることができます。
ベッドは布団のように干さなくてもいいところが利点ですが、ベッドの通気性が低い・湿気が多い部屋の場合こういったことも必要になります。
なお、大きいベッドを選ぶ場合、クイーンベッド以上のサイズであればツインマットレス(例:クイーンベッド セミシングルマットレス×2)もありますので、ベッドの脇に立てかけたりするのはかなり楽になります。
通気性の高いマットレスを選ぶ
スプリングマットレスは、マットレスの中では通気性が高い部類ですが、その中でも種類によって通気性に違いがあります。
ボンネルコイルマットレス
特長:通気性が高い、リーズナブル
内部構造がスプリングのみであるため通気性が高い。スプリングベッドの中では一番リーズナブルな価格帯。
ポケットコイルマットレス
特長:通気性やや低い、体圧分散に優れている
個々のスプリングが不織布で覆われているため、ボンネルコイルよりは通気性が低い。対策としてマットレスの横の部分にベンチレーター(通気口)が設けられているものもある。
高密度連続スプリングマットレス
特長:通気性が高い、体圧分散・適正な寝姿勢の保持に優れている
フランスベッド社独自のスプリング構造により、通気性と優れた寝心地(体の落ち込みを抑えた適正な寝姿勢の保持と体圧分散性)を両立したマットレス。
すのこベッドでマットレスの通気性を上げる
すのこタイプの収納ベッドもありますので、こちらにすれば、マットレスとフレーム(すのこ)の密着している面積が減りますのでのマットレスの通気性が上がります。
ただ、ここで気をつけたいのがベッド下にある収納物への影響です。
すのこのすぐ下に収納物が見えるタイプですと、マットレスの湿気が収納してあるものに直接影響してしまいます。
また、ホコリなども入りやすくなりますので、ベッド下の収納が分離されているものがおすすめです。
このような収納庫が分離されているタイプですと、中の物への湿気の影響も少なくなります。
ただ、すのこ空間(すのこと収納の間の空間)に湿気がこもる恐れがありますので、以下のような工夫も必要になります。
【すのこ空間の除湿方法】
・マットレスを時々ずらし、換気する
・除湿剤や除湿シートを敷く
湿気対策2:収納庫の湿気をとる
除湿シートでマットレスからの湿気をブロック
収納庫を湿気から守るためには、マットレスからの湿気をブロックすることが重要です。
写真の様な除湿シートをマットレスの上だけでなく下にも敷けば先ほどのすのこ空間の除湿同様、収納庫側に来る湿気をブロックできます。
頻繁に使うものを収納する
頻繁に収納庫を開け閉めすることで、収納庫内の換気ができます。
よく使うものを入れておくことで、収納庫を開ける機会が増え換気ができるほか、カビなどのチェックにもなりますね。
除湿剤で収納庫内を除湿
収納庫内に除湿剤を使えば、更に除湿効果がアップします。
掃除をまめにする
ほこりや汚れは、カビの発育を促進させる効果があります。
部屋はもちろん、ベッド下や収納庫内もこまめに掃除することでカビの発生を減らすことができます。
このようなボックス構造の収納(写真はベッドサイドに引出がついたもの)なら、収納庫内へのほこりの侵入が防げお掃除も楽になります。
ベッド下の収納ボックスにはカビにくい素材を
布製や竹を編み込んだ収納ボックスは、湿気を持ちやすく、カビの原因になることも。
プラスチック製の収納ボックスなら湿気を持つこともなく、ほこりも防いでくれます。
湿気対策3:部屋の湿気をとる
ベッド周りの湿気とりも重要ですが、部屋の湿度が高いとカビも発生しやすくなります。
エアコンや除湿器で湿度を下げる
必要に応じてエアコンや除湿器で部屋の湿度を下げることも重要です。
また、扇風機やサーキュレーターを併用することで、ベッドの下など空気がよどみやすい部分にも空気が循環し、ベッドや収納庫を乾燥させることができます。
住居全体の湿気対策も考える
気密性の高い住宅は、湿気がこもりやすいため、寝室だけでなく住居全体の湿気に気を配ることが重要です。
特に浴室などの水廻りは湯気などの水蒸気が多く発生するため、換気扇の使用は必須となりますし、洗濯物の部屋干しも湿度が上昇しますので、エアコンや除湿器で空気の湿気をとることが必要です。
まとめ
ベッドに湿気がこもる原因は、ベッドのもつ通気性だけでなく、寝室や住居内の湿度、寝ている人数や部屋の方位など様々な要因が関連しています。
現在、湿気が気になっているという場合は、上記のやりやすいものから試してみてはいかがでしょうか。
湿気対策1 マットレスの湿気をとる
・シーツ、敷パッドは頻繁に交換
・シーツ、敷パッドは通気性の高いものを
・除湿シートを使う
・掛布団はたたむ、頻繁に干す
・マットレスもできれば干す
・通気性の高いマットレスを選ぶ
・すのこ空間の除湿も必要
湿気対策2 収納庫の湿気をとる
・よく使うものを収納する
・除湿剤も使う
・掃除はまめに
・収納ボックスはプラスチック素材を
湿気対策3 部屋の湿気をとる
・エアコン、除湿器と扇風機で隅々まで除湿
・水廻りなど住居全体の湿気にも気を配る