目次
1.サイズ 家具比率を考慮する
2.配置 配置も考えベッドを選ぶ
3.形状 形状(特長)から選ぶ
ベッド選びで失敗しない方法5選 後編 今回はここから
4.色 色決めのポイント
5.価格 予算決めのポイント
4.色 色決めのポイント
ベッドは、家具の中でも一番大きな部類になりますので選ぶ色によってお部屋の印象も大分変ります。といっても、ベッドに使われている色はそれほど多くはありません。
・黒
modern bedroom by Ian Moore Architects
黒は暗い色(収縮色)なので家具を引き締めて(小さく)見せる効果があるほか、他の色と組み合わせることでよりその色を引き立てさせる視覚効果があります。また上品で洗練された印象があるため部屋の高級感が増す効果もあります。
・白
traditional bedroom by Thorp Design
白は明るい色(膨張色)なので家具を大きく見せる色ですが、部屋の壁面や天井も同様に白(空間を広く感じさせる効果から)であることが多いため、壁と一体化して部屋を広く見せる効果があります。光を反射する色なので部屋の雰囲気が明るくなる効果があります。
・ダークブラウン
modern bedroom by Verner Architects
ダークブラウンは、ウォールナットの様な木質系家具に多く使われており、落ち着いた風合いと重厚感から人気の色合いとなっています。同じ木質素材で家具を統一すれば高級感や格式のある洗練された印象のお部屋となります。
・ナチュラルブラウン
scandinavian kids by Urbanology Designs
ナチュラルブラウンは、北欧インテリアになど無垢材家具によく使われており、優しく柔らかい印象が特徴です。明るく空間に調和する色なので、この色で家具を合わせれば品よく落ち着いた雰囲気となります。
・指し色
transitional bedroom by Artistic Designs for Living, Tineke Triggs
ベッドを置く寝室のコーディネートは優しい色合いが睡眠に適したものと言えますが、同じトーンで部屋全体のコーディネートするとのっぺりした印象になりがちです。家具やクッションなどにポイントとなる濃いものなどを指し色として入れることでお部屋の印象がおしゃれなものとなります。
5.価格 予算決めのポイント
ベッドの価格は、フレームとマットレス、それらのサイズによって決まってきます。ある程度予算が決まっている場合は、どの点に比重を置くか決めていくことがポイントとなります。
・サイズ
eclectic bedroom by Sarah Phipps Design
最初にある程度決めておきたいのがサイズです。最初に触れた(前編参照)とおり、部屋に合ったサイズ、使用人数に合ったサイズを決めておくことである程度価格帯も絞れてきます。
・フレーム
contemporary bedroom by MASHstudios
フレーム選びでは、まず必要な機能(収納力、照明、コンセントなど)を決めることがポイントです。材質(スチール・アイアン系、ウッド系、レザー系など)やデザイン性は個人の好みによる部分もありますが、基本的には品質に比例して価格も上昇します。
・マットレス
マットレスは好みによるところもありますが、やはり品質の良いものが体圧分散性にも優れ快適な睡眠をもたらしてくれるため、ベッド選びではここに比重を置くことがポイントです。
ボンネルコイルマットレス
一番リーズナブルなタイプで、体を面で支える構造となっています。マットレスのタイプとしては布団敷きに近い硬めの印象となります。デメリットとして、面で支える構造のため、体を動かすとベッド面全体が揺れ、二人で使用している場合は振動が伝わり易いこと、安価な製品が多いためベッド表面の詰め物が薄く耐久性に欠けるということがあります。
ポケットコイルマットレス
先ほどの面と違い、点で支える構造となっており、体圧分散性に優れています。寝心地は一般的に柔らかめの印象で、点で支える構造のため、振動は伝わりにくいものとなっています。デメリットとしては、マットレス内の通気性が低いという点がありますが、ベンチレーター(通気孔)を設けマットレス内部の湿気を逃してくれる構造のものもあります。
高密度連続スプリングマットレス
フランスベッド社独自のスプリング構造により、体圧分散性と寝姿勢の保持(面で支え体の落ち込みを抑える)を両立したマットレスで、通気性にも優れています。国内一貫生産されているため品質が高く耐久性にも優れたものとなっています。デメリットとしては、東南アジア等で生産されている一般的なボンネルコイルやポケットコイルよりも価格帯が上がることです。
価格=自分に合った硬さとは限りませんが、高品質なものは耐久性も高く安価なものよりコスパが高いこともしばしば。せっかくなら快適な寝心地のものを永く使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
1.ベッドサイズは、家具比率も考慮して決める。
・空間:家具 50:50 ~ 60:40 を目安にする
・ベッド:ベッド以外の家具 は、部屋の動線に必要な空間を残しつつ、配分を決める
2.配置も考えベッドを選ぶ
・ベッドの最適な配置は、開口部のない壁面
・窓際にベッドを置く場合は、長い遮光カーテンを使う、ヘッドボード付きベッドを選ぶ
3.形状(特長)から選ぶ
・ヘッドボード:遮熱効果、棚・引出・照明・コンセント・背もたれ
・脚付き :清掃がし易い、冷気の影響を受けにくい、腰かけやすい
・フロアタイプ:圧迫感が減る、子供にも安全、冷気の影響を受け易い、通気性が低い
4.色決めのポイント
色の印象、視覚的効果を考慮し色を選ぶ
5.予算決めのポイント
サイズ、フレーム、マットレスのどこに比重を置くかを決める。快適な寝心地にはマットレス選びが重要。
ベッドは一度購入したら長く使うもの。また、人生の1/3~1/4は睡眠と言われていますので自分好みのものを選びたいですよね。現在ご使用の寝具と比較するなどして、ご自身にぴったりのベッド選びをして頂ければと思います。
参照[Houzz Inc]