その3は8畳に置けるベッドサイズを見ていきたいと思います。
※寝室のレイアウト①(4.5畳編)、②(6畳編)は目次からご覧いただけます。
目次
① 寝室のレイアウト 4畳半編
1.寝室レイアウトの基本は動線の確保から
2.4.5畳に置けるベッドサイズとは
② 寝室のレイアウト 6畳編
3.6畳に置けるベッドサイズとは
③ 寝室のレイアウト 8畳編 今回はここからです
4.8畳に置けるベッドサイズとは
・ダブルベッド
・クイーンベッド
・キングベッド
・ワイドキングベッド
・シングル~セミダブルツイン
④ 寝室のレイアウト 10畳編
5.10畳に置けるベッドサイズとは
4.8畳に置けるベッドサイズとは
前回の”6畳に置けるベッドサイズ”では、最大でワイドキングサイズ(幅230cm程度)まで6畳間に配置できる(他の家具はほとんど置けませんが)ことが分かりました。
今回の8畳間は、前回の6畳間に比べ畳2枚分の余裕が生まれましたので、収納家具などに充てられるスペースもかなり増えそうです。それでは各ベッドサイズ毎に見ていきたいと思います。
・【ダブル】~レイアウト次第で大型収納家具も配置可能~
※上記イメージ図は、8畳(壁芯面積3.64m×3.64m=13.24m2、内法面積3.56m×3.56m=12.67m2)、ダブルベッド2m×1.4mを想定しています。水色部分は動線に必要な空間を表しています。図面上の数値単位はcmです。これ以降の図も同様となります。
図のような8畳間にダブルを中央配置した場合、ベッドサイドの空間(幅108cm程度)に小さめの化粧台(ドレッサー)と棚、ベッドエンドにベンチを置くスペースがとれました。まだ空間に余裕はありますが、大型チェストなどの引出タンスを配置するには、チェスト前の空間が90cm程度必要になりますので、ダブルを中央に置いた場合、配置は難しそうです。
一方、ベッドを部屋の角に寄せた場合(壁との間隔10cm)は、ベッドサイドに205cm程度のスペースができますので大型のチェストやワードロープといった収納家具も配置できました。
(3Dイメージ)先ほどの図と同レイアウト、同寸法の画像
(参考動画)中央配置、部屋角配置
・【クイーン】~配置できる家具はダブルと大差なし~
※クイーンベッド2m×1.6mを想定しています。
クイーンを中央に配置した場合、ベッドサイドの空間は先ほどのダブルに比べ狭くなった(20cm程度)ものの、ダブルと同様の家具(化粧台、棚、ベンチ)を置くことができました。
ベッドを角に寄せた場合は、枕元のチェストが小さくなったものの、ダブル同様に大型家具(ワードロープ、タワーチェスト)を配置することができました。
(3Dイメージ)先ほどの図と同レイアウト、同寸法の画像
(参考動画)中央配置、部屋角配置
・【キング】~配置できる家具はダブル・クイーンと大差なし~
※キングベッド2m×1.8mを想定しています。
キングベッドを部屋の中央に配置すると、先ほどのクイーン同様にベッドサイドに幅30cm程度までの棚などは配置できそうです。化粧台(幅40cm程度)が置けるとすれば、部屋の角か若しくはクローゼットと窓の間くらいでしょうか。
ベッドを角に寄せた場合は、枕元のチェストが小さくなったものの、ダブルやクイーンと同様の大型家具(ワードロープ、タワーチェスト)を配置することができました。
(3Dイメージ)先ほどの図と同レイアウト、同寸法の画像
(参考動画)中央配置、部屋角配置
・【ワイドキング】~ベッドの向きによっては大型収納も設置可~
※ワイドキング240cm幅 2m×2.4mを想定しています。
240cm幅のワイドキングを部屋の中央に配置した場合、ベッドサイドの空間は53cm程度と通路幅を残すのみとなり、このレイアウトでは幅240cmのベッドが限界となりました。
ベッドを部屋の角に寄せた場合は、ベッドサイドの幅106cm程度と大きな収納家具は置けない状況となりました。
一方、横幅の方が広いワイドキングベッド(幅240cm)の向きを横向きに変えると、大型収納家具(ワードロープとタワーチェスト)と化粧台も配置可能となりました。
大型収納家具を配置する場合、概ね140cm以上(家具奥行50cm、開閉スペース90cmとして)の奥行空間が必要になります。これは、言いかえればベッドの配置を考えるとき、ベッドを寄せたり、向きを変えて、”開口部のない壁面に幅140cm以上の奥行空間をつくる”ことが出来れば大型収納も配置できるということになります。
(3Dイメージ)先ほどの図と同レイアウト、同寸法の画像
(参考動画)中央配置、部屋角配置、横置き部屋角配置
・【シングル~セミダブルツイン】~8畳間に置ける限界サイズ~
※シングルベッド2m×1m×2台を想定しています。
シングルを二台並べたシングルツインは、ベッド間の通路の幅も含めると、250cm程度と先ほどのワイドキングよりも大きくなります。
シングルベッド2台を部屋の中央に縦に置いた場合、イメージ図のような間取りではまとまった空間がとれず、小さいサイドテーブルと化粧台が置ける程度となりました。
一方、ベッドを横向きに部屋の角に配置した場合、大型収納家具(ワードロープとタワーチェスト)が配置できるほどの空間ができました。
なお、この配置であればセミダブル(一般的に幅120cm程度)のツインまでは必要な通路幅がとれるため、今回の様な間取りではゼミダブルツインが限界のサイズとなります。
(3Dイメージ)先ほどの図と同レイアウト、同寸法の画像
(参考動画)中央配置、部屋角配置
まとめ
4.8畳に置けるベッドサイズとは
・開口部のない壁面に140cm以上の奥行空間を作れば、セミダブルツインでも大型収納家具の配置が可能。
・8畳間に置けるベッドはセミダブルツインが限界(イメージ図の様な部屋形状、入り口・クローゼット配置の場合)
次ページ(④ 寝室のレイアウト 10畳編)