ベッドがカビる原因と対処法

家の中でも、水廻りのようにカビが特に発生しやすい場所とそうでもない場所がありますよね。
じゃあベッドはどうかというと、ある意味水廻りのように”特にカビが発生しやすい場所”ともいえるんです。

その理由は、”寝汗”です。

カビの繁殖しやすい環境には必要な条件がいくつかありますが、カビを抑制するカギとなるのが湿度(水分)になります。

それではカビの繁殖しやすい環境をを見てみましょう。




目次

1:カビが繁殖しやすい環境

2:ベッドがカビる一番の原因は寝汗/strong>

3:ベッドを乾かす方法

4:住居全体の湿度を下げる



カビの繁殖しやすい環境


1.温 度 20~30℃

一般住宅の年間室内温度は10~30℃といわれていますので、住宅はカビにとって過ごしやすい環境といえます。
20~30℃は人間にとっても過ごしやすい温度なので温度での対策は難しそうです。

2.湿 度 80%以上

一般住宅の湿度の平均値は30~80%ほどと、これだけ見るとカビの発生は浴室ぐらいに思えますが、水廻りなど濡れている場所は、表面の水分によりカビが発生しやすくなります。浴室・洗面所・キッチン・トイレなどの水廻りのほか、結露した窓や寝汗で濡れたベッドなども水分があるためカビが発生しやすい場所となります。

3.栄養分 有機物

有機物とは生物に由来する物質や人工的に作られた炭素原子を含む物質(無機物は水や鉱物といった生物に由来しない物質)で、人工的に作られた住宅建材もほとんどがこれに含まれます。また、建材表面に付着した埃や汚れはカビの発育を促進させますので、清潔に保つことでカビの発生を抑制することができます(マットレスは洗濯できないものがほとんどなので、シーツや敷パッドなど部分的な効果しか期待できません)。

このように、ベッドに関して言えば、1と3は取り除くことが難しい要素ですので、カビの繁殖を抑えるポイントは2の湿度(水分)ということになります。


ベッドがカビる一番の原因は寝汗


睡眠中の汗は、コップ一杯から多いときにはなんと1リットルにもなるといわれています
二人で寝ている場合は更に倍となりますので、すべてがベッドに吸収される訳てはありませんが、相当な水分量といえます。

このように布団やベッドは体内からでた多量の水分にさらされる訳ですから、その水分を乾かさないと水廻りのように濡れた状態となり、カビが発生しやすい場所ということになってきます。

特に、布団のように干すことができないベッドの場合、マットレスやベッドフレームの通気性が重要となります。


ベッドを乾かす方法


対処法1:シーツや敷パッドを頻繁に換える

使用したシーツや敷パッドは汗を吸収し湿っています。夏場など寝汗をかきやすい時期は、洗濯など頻繁に交換することでマットレス内部の湿気も少なくなります。また、カビの栄養源となる汚れを減らす効果もあります。

対処法2:マットレスを裏返す

マットレスの裏側は、マットレス内部の湿気がベッドフレームや床面の冷気(冷たい空気は比重が重いため、夏場でも床面近くほど温度が低くなります。)に冷やされ、結露など湿りやすい状況にあります。

また、通気性の低いベッドフレームの場合、さらにその湿気が乾かないため、カビが生えやすくなってきます。

頻繁にマットレスを裏返したり、立てかけて通気すれば、マットレス内部やベッドフレームを乾かすことができ、カビは生えにくくなります。

対処法3:通気性の高いシーツや敷パッドを使う

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このような竹シーツは、竹同士に隙間があり湿気が逃げやすい構造となっています。

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吸放湿性に優れた特殊繊維を使ったシーツであれば、蒸れにくく暑さも和らげてくれます。

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麻素材の敷パッドも、吸放湿性が天然繊維の中で一番優れているので、寝汗が多い方にも効果的です。

対処法4:通気性の高いマットレスを使う

マットレスは一般的に中芯素材により通気性が違ってきます
通気性の低い順に並べると

ウレタン系 < スプリング系 < 樹脂三次元スプリング系

となります。特にウレタン系は内部構造がスポンジ状になっているため、通気性が低く、冬場暖かい反面、夏場は熱がこもりやすくなっています。
なお、ベッドマットレスで一番使われているスプリング系もタイプによって通気性に違いがあります。(詳しくはこちらの記事「マットレスの種類と選び方」

対処法5:ベッドは壁から離す

ベッドを部屋の角に配置した場合、通気性が悪くなり、ベッドに湿気が溜まりやすくなります。

また、壁にピッタリくっつけると、マットレスと壁との温度差により結露が発生しマットレスの側面にカビが生える原因となります。

対処法6:すのこベッドを使う

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このようなすのこ状のベッドフレームなら、通気性が高いためマットレス裏面の湿気も逃してくれます。

なお、すのこベッドには、写真のような脚付きベッドのほか、ベッド下が収納になっているもの(チェスベッドなど)がありますが、より通気性を求めるならベッド下に空間ができる脚付きベッドをおすすめします。


住居全体の湿度を下げる


寝室だけでなく住居全体の湿度を下げることで、よりベッドの湿気を逃しやすくできます。

浴室・キッチンなどの水廻りはもちろん、洗濯物の部屋干しなども湿度を上げる原因となります。住居内で発生する湿気を上手に逃し、建物全体の湿度を下げることでベッドもカビにくくなります。

・入浴後はお風呂のフタを閉める。
・入浴後もしばらくは換気を行う。
・キッチンは調理のほかお湯を使用する際も換気を行う。
・部屋干しをする場合は、扇風機のほか除湿器やエアコンを併用する。
・外気の湿度が高いときは窓を開けない。
・寝室は、エアコンを使う場合も、扇風機やサーキュレーターを併用し、空気の循環を図る。


まとめ


ベッドはカビやすいことは確かですが、すべてのベッドにカビが生える訳ではありません。
現在カビが気になるという場合は、原因となる湿度(水分)を少しでも減らしてみてはいかがでしょうか。(関連記事:「すのこベッドにカビが生えてしまったら」)

・ベッドのカビを抑えるカギは湿度(水分)
・ベッドがカビやすい原因は”寝汗”
・ベッドを乾かす方法

①シーツや敷パッドを頻繁に換える
②マットレスを通気する
③通気性の高いシーツや敷パッドを使う
④通気性の高いマットレスを使う
⑤すのこベッドを使う

・住居全体の湿度を下げる


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